2012/02/25

IT経営先進企業の事例を見て


中小企業IT経営力大賞記念式典に出席してきました。




結果は経産省より2/8に発表されており、書面上の講評だと各受賞企業の差が私にはそこまでわかりませんでした。

本音を言うと真面目に大臣賞取るつもりでの応募だったので悔しさとともに、大臣賞の企業と何が違うのかこの目で確かめてきてやろうとの思いでの出席でもありました。




現地では何年か前の大賞受賞企業の八幡ねじの基調講演に加え、大賞受賞企業3社の事例紹介+パネルディスカッションともありました。

…拝聴してみて大賞受賞企業の凄さがわかりました。

凄さが伝わりきらないかもしれませんが殴り書きのメモを下記に。


株式会社メトロール


  • 機械式の精密位置決め装置を製造。
  • 日本の工作機械に乗って世界中に製品が行っている。
  • 海外エンドユーザから代理店販売だと納期もコストもひどい、どうにかならないかとの相談。
  • 調べてみたら納期は3か月、価格は自社売値の10倍以上で売られていた。
  • 商習慣が違うので直接取引は戸惑ったが海外向けの直販サイトを設置、決済にはクレジットカード払いとした。
  • 欧米では違和感なく受け入れられ、予想以上の立ち上がり。
  • 生産管理、品質管理はアナログでやっていたが販路、売上の拡大に伴い、システム化。
  • さらにマスタ情報の統一 、効率化をはかり海外向けにも短納期化を実現。 

(「よくあるIT化のイメージでは中を整理してから外に出ていくパターンで逆を行っているが大変だったのでは?」の質問に)

  • 売りが先行すると楽
  • インターネットで一番コストがかからないのが営業


株式会社モトックス

  • ワインの輸入卸、酒屋やコンビニなど販売店に卸している
  • 酒類業界はIT化遅れている
  • 仕入管理、販売管理のシステム化
  • 上記のシステム間をつなぐ機能としてWeb受発注システムを構築
  • 蓄積されたデータを元にBIの活用
  • 販売店の先にいる一般消費者向けにAR技術を活用したiPhoneアプリ「Wine-link」を開発
  • ラベルをかざすと生産者情報がなどそのワインに関する付加情報が表示される
(「中小でAR使う企業はあまりないがどういったきっかけだったか?」の質問)
  • 商店街などで場所に情報を付加するアプリを見て思いついた
  • ラベルかざすと生産者など情報たくさん出てくると凄い。
  • 結果、一般消費者の消費マインドを向上させた


株式会社小林製作所
  • 板金加工業
  • 社長の自作生産管理システム
  • リーマンショック後のコストダウン要請、材料費高騰
  • 原価計算の必要性、システムによる対応
  • 対人トラブル、製品情報・進捗の情報化
  • 作業情報の90台(!)のWebカムによる記録化
  • 監視されている感をなくすためヒアリングによるケア
  • 画像記録でフィードバック、全員参加の取り組み
(「Webカム設置の背景は?」の質問)
  • 不良会議の際に時間が経つと記憶が薄れる。
  • 作業手順の個人差や技術格差など、書面だとなかなか伝わりにくいところもある。
  • そういった記憶の限界を超えることができるツールとなった。

各社とも「このくらいやっておけば十分だろう」の次の一歩まで手を付けていますね。
 
以下、モデレータを務めた明治大学岡田教授の言葉。

  • ITは効率化だけでなく、戦略化のためのツール。
  • アイデアを作れる組織がデジタル社会に適応できる。
  • 組織IQ。今日の最善は明日の最善ではない。そこを理解し対応できる企業が生き残れる。

岡田先生の言葉の通り、いかに凄いシステムを入れている、というよりはアイデアを具現化し、成果を出すというプロセスの実践具合の差でした。


さてそのあとの表彰式。




表彰式を終えて同じく優秀賞を受賞された西村金属小川さんとのツーショット


と、いうことで長い一日が終了しました(^_^)


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