2012/04/04

システム仕様を検討する際の考え方

弊社ではシステムを自社開発しています。

自社開発ですのでシステムの仕様というのは自分たちで考えるのですが、パッケージを導入する際にもフルカスタムで開発を依頼する際にも、ユーザ側である程度仕様をまとめておくことで出来上がってきたものとのギャップをより少なくすることができます。


「使える」システムを導入するために導入前の「自分たちが何をやりたいか」の整理は非常に重要なフェーズで、ここをどこまでちゃんとやるかでシステム導入プロジェクトの成功の可否が決まります。

今日は由紀精密での材料管理システム導入のメモ書きを例にユーザ側でシステム開発時の自社としての要求仕様をまとめた方法を共有してみます。





1.準備段階での確認事項


1.1 物理的に存在する「もの」

・材料現品
・添付書類
・発注書、納品書
・ミルシート、MSDS

→具体的な帳票があるとデータ仕様の分析に役立ちます

1.2 発生する「作業」

・材料受入
・在庫からの材料の出し入れ
・棚卸業務での利用

各作業での登場人物とやり取りする情報の流れを書き出してみます。
ここでは前項で挙げた「もの」を付箋などに書いて張り付けてみると整理しやすいです。


書き出しの際には「もの」の使い方も意識して書くと良いかもしれません。

弊社の例でいうと
  • 自動盤加工…入荷ロット内での本単位の数量管理。
  • 少ロット化…端材の在庫棚への戻し管理も必要。
とか。


書きだした流れが本当にそのままで良いのかの検討も重要です。



2.「作業」時の取り扱い情報詳細確認


2.1 自社要求仕様

材料形状
棒材、ブロック

棚卸に使用
数量以外に重量も管理が必要


2.2 顧客要求

材質指定の粒度
材質のみの指定か、JISコードまで指定されているか

添付書類要求
ミルシート、MSDS
→材料屋からは紙で入手するので受入ロットIDとの紐付をどうするか


その他項目は用意してある帳票類から抽出。


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ユーザとしてもこのくらいまで考えておくと開発を外部にお願いする際に出来上がってきたものと、自分のイメージするもののギャップが少なくて済みますね。

ハードの選定は開発業者の意向もあるかと思いますので次項は要件定義の際に相談して決めてゆくと良いですね(^_^)
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3.「もの」の管理方法

入庫後の材料管理は専用の在庫棚
→在庫棚の整備

入庫ロット毎の材料の結束
結束方法の検討

ラベル貼付
ラベルプリンタ/用紙(耐油)の検討、ラベル貼付方法の検討

現場ではFAX注文(紙ベース)
→受入時の消込方法検討


材料管理に限らず、こんな感じでシステム化前の「やりたいことのまとめ」をすれば、ざっくりのところの何をやりたいかはわかると思います(^_^)

実際にどんな感じで情報の整理を進めてゆくかはAPSOM(NPO法人ものづくりAPS推進機構) の東京都助成金事業の講座でも学べます。

法政大学デザイン工学部で開講されている上記講座は多分本年も開催で受講料は無料ですのでご興味のある方はAPSOMまで問い合わせてみてください。

【参考】 本ブログ関連記事

1 件のコメント:

  1. いつも勉強になります。ありがとうございます!

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