2012/05/14

原材料のおはなし

由紀精密ではここ数年、航空や医療関連の仕事が増えてきました。


当社では従来取引を行ってきたお客様の図面上にはSUS303とか304とか材質だけ指定されていて、その材質で手に入る素材で加工を行う、ということがほとんどでした。


それに対して、最近社内で加工を行っている図面上の材料の覧には同じSUS304でもJIS G4308とかJIS G4318とか、JIS記号まで指定されたものが多く見られます。




社内の仕組み的には材料データベースを構築しているので完全にトレース可能な状態です。


しかしながらこういう場面で問題になるのはオペレーションの方です。


お恥ずかしい話ですが、最初は出荷時にデータとミルシートで材料の確認をして初めてJIS記号の違いに気づき、大急ぎで再作成、ということもありました。


材料屋さんへの見積依頼書や注文書フォーマットにJIS記号を記入する欄を作って社内に周知、取引業者にも変更のお知らせと協力のお願いをして現在は問題なく業務が流れています。



もう一つ気をつけなければならないのがサイズ等で手に入る材料のJIS記号が異なる場合。


これは見積時にチェックしておかないと指定通りの材料で加工するために、小さい物を物凄く大きな材料から削り出す(=見積よりも加工費がかさむ)、といったことが起こりかねません。


最悪の場合は規格自体はあるけれども材料が手に入らず、なんてこともあり得ます。


(注意しなくてはいけないのは設計する側にも言える話で、どうみても旋削で加工する部品の材料指定に板材を指定していたりとか、そんなことも多いです。 )



ちょっと気をつければ間違いはなくなりますが、異材って見た目でわからないことも多い割に不具合のリスクが大きいので本当に怖いです。



材料には常に敏感でいたいものです。





【参考リンク:主な材料の規格等】

SUS(材質とは別に製法でJIS規格番号が分かれる。)
http://www.jssa.gr.jp/contents/products/standards/
http://www.39nomizu.co.jp/information/2009/2009-03.html

アルミ(調質記号"T"が問題となることが多い。)
http://www.alumi-world.jp/chishiki/3107c01a.html
http://www.kobelco.co.jp/alcu/technical/almi/1174604_7876.html

チタン(日本チタン協会よりも西村金属さんの方が詳しい。)
http://www.titan-japan.com/
http://www.nsmr.jp/blog/kokoro/posts/220

ニッケル合金(これは情報が少ない。引き続き調べる。)
http://metal.iwatani.co.jp/nickel_titanium/index.html


JIS規格検索
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html

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