2012/12/24

面倒なことを前向きにとらえたい


弊社ではJIS Q 9100を認証取得している。


JIS Q 9100というのはISO9001の航空宇宙防衛産業向けセクター規格(※1)である。


そのサーベイランス審査(いわゆる更新審査のこと)が、先週19、20日に無事終了した。



常日頃からの現場の協力が本当にありがたく、審査初日には「審査がありますが、普段通りにやっていてください」という指示を出したくらいだ。






零細町工場で比較的早めに同規格を認証取得した弊社では、他社からISO等の相談を受ける機会が増えている。


その際に話すことの一つとして、こういうのは前向きに取り組みたいということ。
  1. 顧客に言われて仕方なくの認証取得
  2. コンサルに言われるがままに現場不在でシステム構築
  3. 面倒くさい審査をうけ、うるさく言われたことをいやな思いをして修正する
  4. 嫌々やっているので更に現場から乖離してゆく
なんかは一般的に聞くことのできる”イケてない”例で、せっかくお金を払っているので審査を「受ける」感覚をもう少し踏み込んで考えて、改善の機会と考えたい




運にも恵まれたがJIS Q 9100に切り替えてから弊社を担当している審査員は
  • これまでに指摘やコメントを行ってきた事項
  • (指摘等していないが)昨年度までの審査で見たこと、聞いたこと
良く記録/記憶しており、毎回のその時点での適合/不適合状態だけではなく、時間を追うごとにどれだけ組織が成長しているか(場合によっては後退している部分も)に関してもコメント・評価を行って頂いている。

審査記録の文書が自社の貴重な資産として蓄積されているのだ。


社内改善のアウトプットとして、またその後の改善ポイントを検討する上でのインプットとしての審査ととらえることは非常に重要で、審査を受けていることが同時にコンサルティングを受けているかのような効果を産んでいる。


また、審査機関による審査だけでなく、顧客監査や調査依頼による書類提出も、面倒だなあと思うこともあるが、同じようなとらえ方ができるかもしれない。


実際にRoHSやREACHに関する調査では初めの頃こそかなりの時間を要していたが、5年ほど前に構築した材料トレーサビリティシステムのおかげでほとんどの場合即日回答が可能になっている。




さて、そんな由紀精密の課題であるが、


2009年末に規格の旧版であるJIS Q 9100:2004の登録審査を受けてから

2010年末 同サーベイランス審査(ISO9001:2000→2008アップグレード)

2011年末 JIS Q 9100:2009アップグレード審査

2012年末 同サーベイランス審査


と審査の回数を重ねてきた。


ここで基礎となるAS-QMSのマニュアルは2007年末に初めて登録審査を受けたISO9001のQMSマニュアルが基礎となっている。




今回まではISO 9001認証取得の際のコアメンバーが中心となってシステムの立案、運用や受審を行ってきたが、
  • 規格や版の更新をうけて改訂を重ねるにつれてマニュアルが読みにくいものになっていること
  • そろそろ運用を若手に引き継いでゆきたいこと
を考えて来年は版の更新ではなく、文書番号を付け替えるくらいの大胆なマニュアルの修正、スリム化をしてゆくことにしたいと考えている。





※1 セクター規格に関して

ISO9001は業界を問わず汎用的に定められた品質マネジメントシステムに関する規格であるが、これに個別の産業向け要求事項を付加して定められたものがセクター規格である。


弊社の認証取得を受けているJIS Q 9100は、ISO9001に航空・宇宙・防衛産業向けの要求事項を付加したものとなっている。

(規格本文を読んでみるとわかるがISO9001の要求事項は全て文中に含まれており、これに太字斜体で独自の要求事項が付加されている。)


規格文中にはISO9001を含むため、JIS Q 9100認証取得することで当然ISO 9001も認証取得ということとなり、由紀精密の表記にもあるようにJIS Q 9100:2009/ISO 9001:2008認証取得という書き方(下記、画像参照)ができる。





このほかにセクター規格の例としては次のようなものがある。
  • ISO16949(自動車産業)
  • ISO13485(医療機器)
  • TL9000(電気通信)
詳細はJAB(日本適合性認定協会)の下記のページなどをご参照頂きたい。

セクター規格とは

0 件のコメント:

コメントを投稿